作品紹介「切っても切れない」
今回はオフセットにてご依頼いただきました、橘みずき様の作品をご紹介します。

<表紙>標準用紙(コート紙200K)/グロスPP
<箔>金箔/彩光腐食「SP-0107」
<本文>オペラクリームマックス/墨_1
金箔と赤、黒と白の扱い方が非常に斬新なデザインです。
力強さと繊細さが両立する、見る人を虜にするような装丁となっています。
装丁デザイナー:S_D 様(@s_design33)

タイトルから連想されるモチーフと、世界観を作り上げる赤と金箔のディテール。
彩光腐食のSP-0107は円弧を描くようなパターンで、装丁に立体感をプラスさせ、箔の存在感を一層迫力あるものへと錬りあげてくれています。
こちらの柄自体は大柄なのですが、範囲が細かく比較的狭い場所に扱えば、独特な線状ベースの緻密な装飾へと味わいが変わります。
また彩光腐食によって生まれる独特のエンボスは、光の当たり方によって見え方に変化が。写真で伝えるには限界がありますが、箔押しの面積によって手触りも異なります。

表裏には陰陽を感じる要素が散りばめられていますが、洗練されたレウアウトが、全体を凛としたデザインへと統一してくれています。独特な妖艶さを感じる印刷面のテクスチャにも、視線が奪われます。
こちらの作品でご使用になられました、オフセットでよく扱われる表紙用紙の標準用紙(コート紙200K)は、発色のよい鮮明な紅を実現するには最適な用紙といえるでしょう。
そしてそこにグロスPPが加わることで、上品な彩りがひときわ際立つ仕上がりに。
神秘めいたものも感じるエレガントで重厚感がある装丁は、物語を読み耽る前から、読者の心を弾ませてくれます。