作品紹介「雷乃収声」
今回はオンデマンドにてご依頼いただきました、春分 様の作品をご紹介します。

<表紙>タント_N-8_180K/特色シルバー印刷+4C/マットPP
<箔>レーザーセレクト_ゴールド:SP-0055(彩光腐食)/空押し
<本文>キンマリSW_110K/マット感優先
あたたかみを感じるイラストと、美しく映える金の箔に視線が向きます。
裏(表4)にはさりげない、エンボスのメッセージが込められていますよ。

まずはこちらのタイトルにあしらわれた「レーザーセレクト_ゴールド」の箔について解説していきます。
こちらの箔は金色を帯びた輝きを見せる一方で、光の角度によってエレガントな虹色のグラデーションが浮かび上がるという特徴を持っています。シンプルな装丁の中では、その色彩は一際目を惹くものになります。
またタイトルの箔には、細かい斜線が魅力的な彩光腐食「SP-0055」のパターンも施されています。
その効果もあってか、特に大ぶりの『雷』と『声』の2文字には、力強さと奥行きのある煌めきが感じられます。
そして加工といえば、もうひとつ。その美しい輝きの裏(表4)には、メッセージが込められた「空押し」が施されています。エンボスのある「タント_N-8_180K」に深い凹凸ができることで、独特の手触りと印象的な陰影が生まれ、作品はいっそう奥深い表情に。
そして次に注目いただきたいのは、印刷面の「特色シルバー」の扱い方です。
Y:50を中心に設計されたCMYKの色彩と重ねられているのですが、上品でひと味違った黄金色に仕上がっていることが写真からご覧いただけるかと思います。
箔の選定も含め、ゴールドの色彩設計に惹き込まれる装丁となっていますね。

ここまで箔と色について取り上げましたが、作者様の描かれるイラストにも目を向けてみたいと思います。
表紙に描かれる二人のキャラクターは、パステル画のような柔らかさがあり。眺めているだけで、ほっこりとした気持ちにさせてくれますね。
「タント_N-8_180K」の落ち着いた発色と質感を感じ、穏やかな絵柄も含め、見る人を優しい気持ちにさせてくれます。
雰囲気のあるタッチと着彩の色味が、お選びいただいた用紙と相性がよかったのかなと思います。
また、本文はやや厚めの「キンマリSW_110K」を採用いただいております。
こちらの用紙は白色度の高い上質紙として、弊社では漫画を描く方に特に利用されています。
お写真でもその本文の一部をご紹介しておりますが、繊細な濃淡が印象的で、とても素敵だと感じます。ぜひ憂いを帯びたキャラクターの表情や、優しい空気感を持つ筆致に目を留めてみてください。